【令和7年度】広島県公立高校入試を徹底分析!「新しい入試時代」に向けた合格への道筋

コラム

こんにちは! 塾長の渡邉です。

今回は、令和7年2月26日(水)に実施された広島県公立高等学校一次選抜入試の結果を詳しく分析し、来年度以降の受験生に向けた「合格への道筋」をお伝えしたいと思います。

今年の入試で見えた「新しい現実」

今年の入試結果を一言で表すなら、「原点回帰」でした。令和6年度の比較的高めの平均点から一転、広島県らしい「思考力重視」の入試へと戻った印象を強く受けました。

令和7年度 各科目平均点の詳細分析

まず、具体的な数値を見てみましょう。(※各科目50点満点)

科目令和6年度令和7年度増減分析ポイント
国語29.5点21.4点-8.1点記述問題の難度上昇が顕著
社会26.9点24.4点-2.5点資料分析力がより重要に
数学23.7点19.6点-4.1点20点を下回る厳しい結果
理科26.1点26.2点+0.1点唯一の微増科目
英語24.1点21.4点-2.7点表現力問題で差が拡大
5科目合計130.3点113.0点-17.3点平均点の大幅下降

特に注目すべきは、国語で8.1点、数学で4.1点という大幅な下降です。これは単なる「難しくなった」ではなく、求められる力の質が変わったことを示しています。

広島県公立高校入試選抜の「真の難しさ」とは?

全国屈指の「思考力重視」入試

広島県の公立高校入試が全国的に「難しい」と言われる理由は、単純な知識量ではなく、「なぜそうなるのか」を深く考え、それを的確に表現する力が問われるからです。

令和6年度の数学では平均23.7点(前年比+1.1点)という情報も確認できましたが、実際には19.6点まで下がっており、特に応用問題での得点差が顕著でした。

高校入試で求められる「新しい学力」

今回の結果から見えてきたのは、以下の力がより重要になっていることです:

1. 深い読解力

  • 文章の表面的な意味だけでなく、筆者の意図や背景を読み取る力
  • 複数の情報を整理・統合する力

2. 論理的思考力

  • 与えられた条件から必要な情報を抽出する力
  • 筋道を立てて考え、解決策を見つける力

3. 的確な表現力

  • 自分の考えを相手に分かりやすく伝える力
  • 限られた字数の中で要点を整理する力

合格への「3つの柱」

1. 基礎学力の確実な定着

「応用問題が解けない」という悩みの多くは、実は基礎学力の不足が原因です。計算ミスや基本的な読み間違いを防ぐことで、確実に5点、10点と積み上げることができます。

2. 記述問題への「恐れない心」

広島県の公立高校入試では、記述問題を避けて通れません。しかし、「完璧でなくても部分点がもらえる」という前向きな気持ちで取り組むことが大切です。空欄は絶対にゼロ点ですが、何か書けば点数がもらえる可能性があります。

3. 持続的な集中力の養成

広島県の公立高校入試は令和5年度から選抜方法が大きく変わり、2月末に2~3日間の日程で一次選抜が実施されています。そのうち筆記試験は1日で終了しますので、長時間の試験に耐える体力と集中力は、普段の学習習慣から身につけていく必要があります。

河浜塾の「寄り添う指導」について

一人ひとりの「今」を大切に

私たちは、生徒一人ひとりの現在の学力状況を詳しく把握し、その子に最適な学習プランを提案します。「みんなと同じ」ではなく、「その子だけの」学習計画を立てることが、真の学力向上につながると考えています。

「なぜ?」を大切にする授業

ただ答えを教えるのではなく、「なぜその答えになるのか」「どう考えればその答えにたどり着けるのか」を一緒に考えます。この「なぜ?」を大切にする姿勢が、広島県入試で求められる思考力を育てます。

保護者の皆様との連携

お子様の学習状況は、定期的に保護者の皆様にもお伝えしています。家庭と塾が連携することで、お子様により安心して学習に取り組んでいただける環境を作っています。

今後の入試対策のポイント

令和8年度入試に向けて

令和8年度の一次選抜の一般学力検査などは令和8年2月25日から27日に実施し、3月9日に合格者を発表する予定です。

今回の結果を踏まえ、来年度以降の受験生には以下のような対策をお勧めします:

国語対策

  • 要約練習で文章の要点を掴む力を養う
  • 様々なジャンルの文章に触れ、読解の幅を広げる
  • 記述問題では「なぜそう思うか」の根拠を明確にする

数学対策

  • 基本計算の精度を上げる
  • 応用問題では「何を求めればよいか」を最初に整理する
  • 図やグラフを活用した視覚的な理解を心がける

理科対策

  • 実験・観察の意味を理解する
  • 現象の「理由」を科学的に説明する練習をする
  • 計算問題では単位に注意を払う

社会対策

  • 歴史的事象の「因果関係」を整理する
  • 地理では「なぜそこにその現象が起きるのか」を考える
  • 時事問題にも関心を持つ

英語対策

  • 基本的な文法事項・単語の確実な定着
  • 長文読解では「大意把握」から始める
  • 自分の意見を英語で表現する練習をする

受験生・保護者の皆様へのメッセージ

入試結果の数値だけを見ると、「難しくなった」「大変だ」という気持ちになるかもしれません。しかし、これは決して乗り越えられない壁ではありません。

大切なのは、「今の自分にできることから始める」ことです。高い目標を持ちながらも、日々の小さな積み重ねを大切にしてください。

私たち塾講師は、生徒一人ひとりの「頑張り」を見逃しません。小さな成長でも、しっかりと認めて褒めることで、生徒の皆さんの自信につなげていきます。

今後のご案内

保護者会のお知らせ

今秋開催予定の「第2回保護者会」では、今回の詳細な分析結果をもとに、具体的な学習指導方針についてご説明いたします。お子様の学習状況について個別にご相談いただける時間も設けております。

入試対策講座について

夏期講習終了後は、今回の分析結果を踏まえた「公立高校入試対策勉強会」を開始いたします。過去問を元にした対策はもちろん、記述問題対策、時間配分の練習など、実践的な内容を中心に行います。


最後に

受験は確かに大変なものですが、その過程で身につく「考える力」「表現する力」「粘り強く取り組む力」は、必ず将来の財産になります。

私たちは、ただ「合格」を目指すのではなく、受験を通じて生徒の皆さんが「人として成長」できるよう、全力でサポートしてまいります。

何かご不明な点やご心配なことがございましたら、いつでもお気軽にお声かけください。一緒に頑張っていきましょう!


この記事についてご質問やご感想がございましたら、お気軽にお問い合わせください。お子様の学習について個別のご相談も承っております。

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