広島県の公立高校入試は、全国的に見ても「難易度が高い入試」として知られています。この記事では、広島県入試の最新状況や科目別の特徴、そして今年の入試がどのように変化したのかをわかりやすく解説します。
受験生・保護者の皆さまが知っておきたい「入試の本質」がひと目で分かる内容です。画像のデータもそのまま掲載しますので、全体像をつかむ参考にしてください。
1.全国の公立高校入試の現在地
まず全国の平均点を比較すると、都道府県によって最大40点近くの差があります。各地域が独自の方針で問題作成をしており、難易度や求める力が大きく異なります。
広島県の受験生が経験してきた学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」を重視する問題が増え、特に英語では教科書内容が大幅に増加。全国的に「難しくなるのでは?」と不安の声もありましたが、出題の方向性は大きくは変わらず、落ち着いた入試となりました。
しかし、都道府県別の平均点を見ると、地域ごとの差は歴然。広島県の位置付けを正確に理解するためにも、全国データを知っておくことは非常に重要です。

2.広島県公立高校入試の特徴と近年の変化
下の画像は「広島県の過去5年間の平均点(50点満点)」です。

表から分かる通り、広島県の入試問題は長年にわたり全国でも“低得点常連”と言われてきました。特に令和4年以前は、ほぼすべての教科が全国の低得点ランキングに入るほどの難しさでした。
しかし令和5年度(現高2の代)では平均点が大きく上昇。
その理由としては、
- 入試が 1日5教科 方式に変更された
- 推薦入試(選抜Ⅰ)廃止 により学力上位層も学力検査を受けるようになった
といった制度変更が影響したと考えられます。
◆そして今年(令和7年度)…再び難化
今年は国語・数学・英語が再び難度上位に返り咲き、平均点は大幅に下降しました。
広島県入試の本質が「記述の多さ」「思考力問題の多さ」であることを強く示す結果となりました。
3.科目別の得点分布に表れた“今年の難しさ”
次の画像は今年の得点分布グラフです。

これを見ると、
- 国語・数学:中間層は多いが、高得点ゾーンが極端に少ない
- 英語:10点前後にピークがあり、できる層とできない層が極端に分かれる
- 理科・社会:比較的点が取りやすい構造だが、平均的な層が厚い
という特徴がはっきり見られます。
特に英語は「長文の分量+自由英作文」の2重負荷で、時間不足になる受験生が多数。
数学は典型問題が少なく、解法を“覚えるだけ”では太刀打ちできない構成でした。
県教委の総括では、
「文章や資料を読み取り、既習知識と結びつけて考察する力が十分でない」
と課題が示されています。
つまり、広島県の入試は今後も 思考力型問題が中心 であり、より高度な学習が求められると考えておくべきです。
4.広島県入試は「対策すれば伸びる入試」でもある
難しい構造の広島県入試ですが、逆にいえば「適切な対策をしたかどうかで結果が大きく変わる入試」でもあります。
記述・作文の割合が高く、「覚えるだけの勉強」では太刀打ちできない一方で、
- 文章読解の型
- 理科・社会の記述の書き方
- 英作文テンプレート
- 数学の思考パターン
これらを体系的に学ぶと、得点が大きく伸びる生徒も多く見られます。
実際、合計200点以上の高得点層は2~3%しかいないため、対策次第で差を広げやすいとも言えます。
5.河浜塾の入試対策が強い理由
河浜塾では、広島県の入試傾向に即した独自の入試分析を行い、毎年高い合格率を維持しています。
- 各教科の“解けるようになるまで”分析して選定した対策教材
- 過去の傾向を踏まえた「入試研究」の制作
- 講師全員による年度ごとの課題分析
- 記述・作文・思考問題の徹底指導
これらにより、生徒は入試本番でも落ち着いて力を発揮できています。
現在も次年度(令和8年度)の入試に向けて『公立高校入試研究』を作成中です。
「広島県公立高校入試に最も強い塾」を目指し、今年も全力で準備を進めています。



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